お知らせ

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南陵の森だより~「紅葉狩り」をしながら歩きます~(2021.11.25更新)

朝晩と昼の気温差が大きくなってきましたね。昨日
は昼間も寒かったですが、今日は天気も良く、穏や
かな日でした。富士山もくっきり見え、上の方にだ
け雪が見えます。まわりの木々も緑が濃いままの常
緑のものと、黄色から赤褐色に色づいている落葉の
ものがみられます。ススキ原は葉っぱも穂の色と同
じになってきました。

南陵の森の木々の葉っぱは、より一層、色づいてき
ました。森を形成する高木は、コナラ、クヌギなど
の落葉樹が多く、黄色く色づいています。

南陵の森も「紅葉狩り」が楽しめそうになってきた
ので、葉の色の変化を観察しながら歩いていきます。

日本は東西に長いので、紅葉の時期も9月下旬から
12月中旬と長い期間にわたり、また標高が高ければ
早く、低ければ遅くなります。

紅葉狩りといって一番に思い浮かべるのはイロハモ
ミジの赤色ではないでしょうか。

ここ南陵の森にもイロハモミジがあり、まだ緑色の
ものもあれば、黄色のもの、赤いもの、1本の木に
それぞれの色をつけた葉をつけているものなどいろ
いろとみることができました。



「紅葉狩り(もみじがり)」とは、色づいた落葉樹
の紅葉を眺めて楽しむこといいますよね。イロハモ
ミジのように赤く「紅葉」するものもあれば、黄色
く「黄葉」するものもあります。なぜ、「狩り」と
いうのでしょうか。「紅葉狩り」は奈良時代から室
町時代にかけて貴族の間で流行ったもので、獣を捕
らえる「狩り」に見立てておしゃれに表現したこと
が由来となっています。

コナラの紅葉をよく観察してみると、黄色から赤褐
色など色の変化があって、結構美しいことに気づき
ます。


ヤマグワやアカメガシワ、クロモジ、ムラサキシキ
ブは黄色く黄葉しています。落葉樹の葉っぱは常緑
樹の葉っぱと違って、形が様々なので、全体の形だ
けではなく、ふちのギザギザ(鋸歯)やすじ(葉脈)
も観察してみると面白いです。





ミズキは葉を大分落とし、広がる枝が目立ちます。

葉を落とす木々も増えてきたので、枯れ葉の上を
ガサゴソと音を立てながら歩いていることに気づき
ます。森を歩くと、普段コンクリートの上を歩くの
と違って、やわらかく、音も違うので、それを感じ
ながら散歩するのも楽しいと思います。

音だけでなく、地面を観察してみると枯れ葉も小さ
いもの、大きいもの様々なものが落ちていることに
気づきます。そして、ドングリがたくさん落ちてい
ることにも気づきます。


森の様子は、日々変わっていくでしょう。今の時期
は木々を観察しながら、貴族のように優雅な気分で
「紅葉狩り」を楽しんでみませんか。