南陵の森ってなぁに?
「南陵の森」は、富士山のすそ野、標高400m前後に位置する約15haの緑地です。 元々残っている森もあれば、長い時間をかけて育てている"自然再生の森"もあります。
元々残っている森は、幸い希少な動植物が存在しており、富士山麓の自然林の生態系を残しています。
一方"自然再生の森"は、元々は森か草地でしたが、工業団地開発によりその姿を大きく変更された場所であり、たくさんの人たちの協力で望ましい森を目指す「森づくり活動」の舞台です。富士山のすそ野にふさわしい森を形成するとともに、人と森の豊かな関係づくりを実現するための取り組みを行うコミュニティの森、それが「南陵の森」です。
南陵の森 活動フィールド
- 里山再生と散策道づくり
- 既存の樹木を一部残しながら、里山を再生し、散策道や緑陰広場を整備しています。
- 樹林地と草遊び広場
- 区域の両サイドには、既存の森を残し、中央の雑草、雑木を整地し、みんなが集まり交流し、草遊びなどができる広場としています。
- 自然観察の森づくり
- 小高い丘の地形を有する既存樹林地をそのまま残し、散策道や休憩広場を整備し、里山としてどのような樹木があるか、またどのような生物が棲息しているかなど自然観察のできる森づくりを進めて行きます。
- 鉄塔下は、四季折々の花が咲き、実のなる生産緑地
- 工業団地の中央を通る鉄塔下は、工業団地造成後に植樹し森づくりを進めています。ここでは、サクラやウメのように花や実のなる木をメインとし、ツツジ、アジサイなどを育てています。
工業団地の従業員が四季折々の花や実を楽しむことができ、かつ地域住民と一緒に育てる生産緑地地区として考えています。
- 国道沿いの緑地帯は自然配植による多様な森づくり
- 計画地の北側の国道469号線沿いの約1,000mの緑地帯は、市民参加により自然に近い森づくりを進めています。
ここでの植樹方法は、これまでの一般的な植樹祭のように、平らな用地に育ちの良い樹種を等間隔に植えていくのではなく、植栽用地を自然地形のように山や谷をつくり、その地形にあった多様な樹種を選定して植えていく「自然配植緑化」により行いました。
今後は、それらの多様な種類の樹木の成長を見守り、富士山麓にふさわしい森として育てていきます。
受賞歴
2020年1月
「第20回 中部の未来創造大賞」の優秀賞を受賞。
2021年2月
「2020年度エンジニアリング功労者賞」を受賞。
2021年5月
「令和2年度土木学会賞」の環境賞を受賞。
2021年11月
「第7回富士宮市景観賞」の最優秀賞を受賞。
2022年6月
「第49回環境賞」の環境大臣賞を受賞。
2023年2月
富士宮市長を表敬訪問