お知らせ

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南陵の森だより~香りを楽しみながら歩きます~(2021.6.5更新)

コロナ対策として、外に出る時は常にマスクを
して生活することが当たり前になってきましたが、
人の少ない緑の中を散歩するときは、マスクをと
って香りを楽しみたいものです。

南陵の森を歩いていると様々な香りがします。
この花の香りだとわかるもの、どれが出しているの
かはわからないものの、森の中を歩いているからこ
そ感じる香りがあります。

歩いているときはわからないものの、触ったり、揉
んでみるとわかるものもあります。今、南陵の森を
歩くとドクダミの花がたくさん咲いています。ドク
ダミは薬草として、また、もむと独特な匂いがある
ことでも有名です。ほかに触っただけでピーナツバ
ターのような強い匂いがするので「臭木(クサギ)」
と名付けられている木もあります。クリの花も匂い
がはっきりしていて、離れたところからでも咲いて
いることがわかりますね。


料理にちょっとそえて香りを楽しんだり、見た目を
楽しんだりする和風ハーブとしてサンショウがあり
ます。香りがよいために楊枝として使われている
クロモジが実をつけています。

5月に咲いていたミズキやガマズミ、ゴンズイの花が
咲き終わって実をつけています。


6月になって花が少なくなったようですが、それで
もよく探してみると、フジウメモドキやソヨゴなど
の小さな花をつけた木たちを見つけることができま
す。

ひっそりと咲く腐生ランのウスキムヨウランが
森の中で咲いていました。草地の明るい所へ出ると
同じランの仲間であるネジバナが咲いています。
小さくてもしっかりとランの花の形をしていてかわ
いいですね。


林の中でも少し明るい所ではチョウが飛んでいます。
モンシロチョウやスジグロシロチョウのように白く
て、それよりも大きいチョウがひらひらと飛んでき
ました。調べてみると、アカボシゴマダラで、夏型
は赤い斑の列があって目立ちますが、春型は全体的
に白いようです。原産地は中国で県内でみられるの
は人為的に持ち込まれたものが増えたものです。
ここには幼虫の幼虫の食草となるエノキがあります。

もう一種類の灰色っぽい大きなチョウは、ジャコウ
アゲハの雌で、食草となるオオバウマノスズクサが
みられます。チョウを見つけたら、食草となる植物
があるのかなあとさがしてみるのも面白いと思います。

木たちの葉は大きく、そしてしっかりとした葉っぱに
なってきました。森の中を歩くのはとても気持ちが
よいです。森を散歩しながら、どんな香りがするのか
さがしてみませんか?