お知らせ

お知らせ

南陵の森だより~早春に咲く花を探しながら歩きます~(2022.3.10更新)

少しずつ、春に近づいているのでしょうか。散歩道
には、春早くから咲く、ホトケノザ、ヒメオドリコ
ソウ、オオイヌノフグリなどが咲いています。これ
らの花は小さくて背が低くても、開けたところにピ
ンクの花や、ブルーの花を咲かせるので目立ちます。
南陵の森では少ないですが、群生してカーペット状
に咲くこともあるので、これらの花が咲くと春が近
づいてきたなあと感じます。


人によって、春を感じさせる植物は異なると思いま
すが、この植物を見ると春が来たなと多くの人が感
じる植物があります。目立たないながらも、食べら
れることから、ツクシが出てくると春が近づいたな
と感じる人もいるのではないでしょうか。漢字で書
くと「土筆」になりますが、本当に土に刺さった筆
のように見えますね。

地上では、冬鳥のツグミがピョンピョンとはねなが
ら歩いていきます。時折、枝にとまったりしながら、
それでも地上を歩く姿がよくみられます。

散歩道の途中には、土を掘り返したような跡がみら
れます。モグラの捨土です。掘り進んでいく途中で、
余分な土を地上へ出すため、小さな土の山ができて
います。

歩いていると、どこからか柑橘系のさわやかな香り
がしてきました。さがしてみると、前回はほとんど
蕾だったオニシバリが満開に咲いています。緑色の
葉っぱに黄緑色の花、目立ちませんが、香りをたど
っていくとその先に満開に咲いている姿が見られま
す。

早春に咲く木の花は、葉より前に咲くことが多く、
ずっと垂れ下がっていたキブシの花芽もようやく、
クリーム色の花弁が見えてきました。

落葉樹の下で咲く早春の花はあるのでしょうか。
知っていないとなかなか花に気づくことはできない
と思いますが、シュンランが葉っぱに隠れて咲いて
いました。まだほとんどが蕾です。これから楽しめ
る花です。


南陵の森には、冬に細い緑の葉をつけたものが、地
表面10cm前後のところにありますが、それはおもに
オオバジャノヒゲとシュンランの葉っぱです。見慣
れてくれば違いはわかりますが、葉の縁を触ってみ
ると、シュンランにはギザギザがあるので、わかり
ます。

四季の花の森も一見まだ冬の森ですが、近づいてさ
がしてみると小さなウグイスカグラの花が咲いてい
ました。

ススキやセイタカアワダチソウの綿毛のある実は、
今もついています。セイタカアワダチソウは、この
綿毛がふわふわした様子から泡が立っているようで
名前がついていますが、長く楽しめますね。

これから一日、一日と春を感じるようになっていく
でしょう。春は、初めと真ん中と終わりでは花の種
類も変わったり、これから少しずつ葉っぱも芽吹い
ていくでしょう。まずは早春の花を探しに歩いてみ
ませんか。