お知らせ

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南陵の森だより~冬の音探しをしながら歩きます~(2022.1.7更新)

年が明けて、本格的な冬の訪れを感じます。昨日は
雪が降ったり、雨が降ったりの寒い冬の一日でした。

今日はどうでしょうか。富士山の雪は思ったより増
えていません。それでも青空に白い雪をかぶった富
士山は美しいものです。

冬の森は葉っぱが落ちてしまっているので、今まで
歩いている途中で見えなかった富士山が、木々の隙
間からみられます。

南陵の森の冬は落葉樹の葉っぱが落ちて、冬の様相
をしています。見上げてみると、枝と青空がよくみ
えます。そのため、林床にも光が入ってあたたかい
です。


今日は森へ入った途端、雨が降っていないのに、ポ
タポタと水が落ちる音が聞こえてきました。昨日の
寒さと雨でしずくが凍り、それが今日のあたたかな
日差しで溶け、きらきら光りながら音を奏でている
のです。

地面の枯れ葉には細かい氷の粒がついています。コ
ケや枯れ葉、生きている葉っぱそれぞれで氷の粒の
つき方が違っておもしろいです。また時間の経過に
よって、日かげか日向かによってもどんどん変化し
ていきます。



歩いていても音が違います。枯れ葉の上に薄く雪が
のっているところや、乾いた枯れ葉、濡れた枯れ葉
でガサガサという音にもそれぞれの音があり、枝が
混ざればポキポキという音も聞こえてきます。


スコリアがあるところでは、霜柱が見られ、歩くと
ジャリジャリと音がします。足の感覚とはすばらし
いもので、長靴で歩いていてもコケの上はやわらか
く感じ、枯れ葉の厚さやその下の土壌によっても、
感じ方が違います。


冬の南陵の森は静かで、自分の歩く音を聞きながら、
その変化を楽しみながら歩くことができます。

鳥の鳴く声も時折して、ヤシャブシの実をついばみ
ながら飛び、特徴的な「ギイー、ギイー」と鳴くコ
ゲラの声が聞こえます。

寒い日もありますが、天気の良い日は、冬の音探し
に歩いてみませんか。