2017年11月24日(金)に、南陵の森の今後に繋げるため企業が
取り組んでいる森づくりについて、先進事例の視察を行いました。
今回は、長野県にある伊那食品工業株式会社と養命酒製造株式会社
の工場内にある森を視察しました。
伊那食品工業株式会社は、社員のボランティアによって
工場敷地内の緑地を整備している企業です。
毎朝、少し早く出勤して社員が自ら進んで環境を整備しています。
【かんてんぱぱガーデン】
敷地内には、製品を使ったレストランやお土産屋さん、美術館もあり、
観光地としても人気のある工場です。
そのため細かなところまで美しく見せる工夫がされており、
とても手の行き届いた庭園の様な環境でした。
これらを外部の造園業者へ管理を任せるのではなく、社員全員で
愛情をもって向き合っている様子が伝わってくる素晴らしい工場緑地でした。
次に、養命酒を製造している養命酒製造株式会社へ伺いました。
こちらは健康に関わる製品を作っているため、敷地内には健康の森と
名前が付けられた森があります。
【健康の森】
この森には樹木医の資格を持つ専門の社員がおり、実生の木を活かした
森づくりなど、自然に近い形で管理をしていました。
また森の中には、小川が流れ竪穴住居などの遺跡や神社もあります。
自然の生薬や水を大切にしている企業ならではの森づくりを見ることが
できました。
南陵の森は、これらの企業とは異なるコンセプトですが、
企業が身近な自然へ関心を持ち、自社の自然環境を大切に思っている点は
とても学びになりました。